一人暮らしは本当にいいのか

 親戚の報恩講にお詣りした。今どきに報恩講? と不思議に思ったが、若世帯が新しい所へ転居して、家には母親一人暮らし、勤めよう・・・と言ってくれる時にという事のようだ。

、 話題が、年老いてから元気でいるものの、家族との折り合いがうまくいかないから、この冬辺りから県外の施設に入る予定で楽しみにしている・・・という近在の人の話に及んだ。複雑な話ではあるけれど、私が口を挟んだ。
 でも、八十半ばにもなってから、一人で暮らすとは・・・ちょっと考えもの、一人で暮らすことの不安は、ヘルパーさんのお世話になるから大丈夫というものでなく、気まずくっても家族でいるからこその安心感は、何物にも代えられないのと違うだろうか。全てを捨て去ってしまうほど、人生捨ててしまえるだろうか…
 どの家でも顔色伺いながら一緒に暮らしているもの、もう一度考え直さはった方がいいのでは…と。自分で出来る・・・と思っていられるのは、もうしばらくだけと違うのか、・・・喧嘩のできることがどれだけ幸せか、本当の一人暮らし、私は耐えられない。
立派な家がありながら、町内の付き合いが嫌だから・・・と転出してしまった若世帯、さて、どのように聞いたであろうか、いやなおばあさん役だった。