救急車

 このところ救急車のサイレンをよく耳にする。ピーポーピーポー、暗闇の中で響くこの音は、「早く速く・・・」と祈りたい気持ちになる。要請された家庭では、大変な思いで到着を待っておられるのだが、その一分一秒の長いこと…病人を抱えながら、ピーポーの近づくのを待つ。

 「どうされました?、もう大丈夫ですよ…」てきぱきと確認をしながら搬送していただく。抱える不安が、ぐっと救われる。昨晩も近くで救急搬送があったとのこと。近くにいながらも知らないでいた私たち、遠巻きに見ていた人の話によると、誰が病気だったのかよくわからなかったという。誰かが、「どうした?…」と声かけることはなかったのか、当事者は本当に不安のどん底だっただろう。

 彦根の地域医療を守る会の勉強会で、一回の救急車出動に5万円が必要です。適正利用に気をつけましょう・・・と呼びかけているが、タクシー代わりに使うようなふとどきものは、本当にいるのだろうか、病院に遠い地域にあっては頼みの綱「救急車」頑張ってほしい。