破産

 昨秋、愛知川を北へ渡ったところにあった新開館が破産した。あちこちによく見かける直売所であり、その被害者はささやかな農産物を出荷していた近在の高齢者。本日彦根地方裁判所で破産管財人の債権者説明があり同席した。こうした類の訴訟の現場に立ち会うのはもちろん初めてのこと。

 わからない中で淡々と管財人の説明が続く・聞くほどに返ってくる金額なんて赤字になることは明らか、参加者から声の出ない間は、会社代表の謝罪すらなし、催促されてからの弁にも全く誠意が感じられない。

 早くより予測は立っていたであろうに、此処までひきずったことは想定破産でないのか、破産しました。何もありません…て済まさてしまうのか、返済はまず銀行、未払い給料、破産管財人手数料、其の後において残ったお金があるのなら。同率分配。何ともなりません。・・・
世の中には、なんと多くの破産申し立てが起きていることか、こんな不合理の上に、我々の経済活動がある。まさに砂上の楼閣、経営手腕は、かけた迷惑のわからない人には渡してほしくない。バックにある責任者、あなたの管理不行き届きですよ…。被害者はささやかな楽しみに農産物を運んでいた人々。残念の言葉だけでは済まされない。