さき風

 朝から冷たいさき風が相当強く吹き付けた。風がやんだら雪だな? と観念していたのだが午後からお日様が出て、なんと気温が上がっている。いつもならホカロンをぺったり貼り付ける私が何もなしで動けるのは不思議なくらい。
毎年これからだ。雪に埋もれるのは…

 畑の晩生の白菜がグーンと大きく締まってきた。早生の品種はそろそろ凍結して溶け出すころなのに、まだ虫が元気でいる。この間から記している通り、今年の根菜類、大根、ニンジンの生育は、頗るいい。いいを通り越して不気味な太り様。1本の大根が5キロを超えるのだから。…こんなこと初めて、ニンジンも毎年の大根級。どこの家の畑の作も同様だ。どんな条件が重なるとこんな生育を示すのだろうか、草の根はすでに活動を開始している。人々は寒い寒いと言っているけれど、自然界の土の中は、どんにか生育に好条件が準備されているようで…大きな災害の前触れでないことを心から願う。

 畑に無関心の主人が。「そういえば今年、霜柱があまりたたないし、氷も張らない・・・・」と相槌を打ってくれた。寒いときには厳しくなければ、恐ろしい…と感じる気ままな私。