熱中症

 何度も耳にしていた熱中症、やわだな…とも思い、高齢の人が倒れた話を聞くと、そりゃ無理ないわ、気をつけんと…と受け止めていた。海の日の休日、久しぶりに用事は入っていない、早朝、食事を済ませるとすぐさま畑に出た。草を取り、今年は1本の収穫もできなかったトウモロコシの残骸を処分。ハクビシンにすっかりと食べられてしまって・・・・昨夜もどうやら来ていたらしい痕跡がある。にっくきかな・・・

 こんなに暑い苦しい思いをしながら…収穫皆無とは、楽しみにしていた孫たちへも食べさすこともできない。スコップでひと株一株引き倒していく、樹を引き倒し爪でひっかいてササラになったトウモロコシ、せめてごちそうさまとでも置手紙の一つもしていけばいいのに…くだらんことを思いながらやり終えたのは8時。目いっぱいに腰を曲げ、ふうふう言いながら家に入る。コップに水を2杯。
そのまま仰向けに…首の後ろがぎゅーんと詰まりそう、痛いのかはっきりわからない。これはいかん、と気を取り直してもう一度外へ、お日様の高くならないうちに…とやり残したところをちょっと無理した。後の作業は正味1時間、

 その後エアコンのお世話になって体は伸びたまま、畑で倒れておられた高齢者の話を思い出した。老人には私も変わりない。若い子は休日、自己管理ができなければ、見つけてもらうことは無理かもしれない。こんな暑い日、外で動く人はごくまばらなのが田舎でもの現実。30代、がんがん傷む頭を抱えてふうふう言っていたトウモロコシの収穫、今思えば確実に熱中症だったと‥。熱中症に気を付けよう…と自分に言い聞かせた。