雨…

 大雨の予報が出て気がかりだったが、我が地ではさほどのことはなかった。息子曰く、「もっと降ってくれないと田植えが進まない…。」と、
周りの農家ではすでに田植えは終わっている時期なんだが、家族で大規模の経営となると、仕事が延々と続く。植え付けも一気には進まないが、収獲も一度には刈り取れないため、順番に進める。

 家からは遠く離れた地域で、作れないから・・・と依頼を受けて預かっている田、作業が遅れると水が思うようには取れない。そりゃそうだろう…普通に5月の初めに植えていたら、今頃はすでに中干しに入っている。水が簡単に入らないところでの米つくり、温暖化で気温は上がっているものの、なかなか厳しい。

 預かる農地は、侵入道路も狭く大型の機会は非常に危険が伴う。機械を効率的になんてしょせん無理な話、でも地権者は、しっかり管理することを望まれる。畦畔がやたらと多く…自分ですることができなくなっても、他人任せとなると厳しい声が耳に入る。天からの貰い水を頼りに、遅い田植えに励む姿を見ると、効率を目指したはずの農業施策なのに…と矛盾を感じる。

小さな田んぼは、やはり地権者管理がある程度必要なのでは…と思う。異動にも時間がかかる遠隔地での農作業…効率化を進める大規模経営へのしわ寄せは弱い者いじめ…でないか。とてつもなく大規模、企業化した経営体は、そうした濃地は預からないのが現実。雨を頼りに延々と作業は続く・・・。