自販機でごめんなさい

 田舎に小売店がすべてなくなった。買い物はスーパー・・・車でないといけない。コンビニもあるにはあるが4キロ先、…町内のお年寄りは、嫁いだ娘さんにお迎えを頼んで週に何回か買い物に行ったり、巡回の「とくしまる」に頼ったり…

 豆腐店を営んでいる無人勝ちの私の店にも、「なにか他のもの、ちょっとしたものおいてよ…」という声は度々聞いてきた。「あんたとこ、敷地はいっぱいあるから、コンビニ開いてよ…」 気持ちはわかるけど、そんな元手はない
 しかし、お年寄り社会になって、買い物に出ることができなくなった人の多さに、その悩みは深刻となった。今までお世話になった人が、みんなお年寄り…車をついていける距離で、あるいは自転車の範囲で…

 あれこれ考えたけれど、歩いて買いに来てくれた人に、事務所に立ち寄っておしゃべりを楽しんでもらう…できることならストレッチ体操…どこまでできるかわからないけれど、まずやってみよう…。
土曜日、午前中に自販機を設置、品物を入れ、一番のお客さんは家の子供たち、次は隣に遊んでいる中学生…電気自転車のおばあさんも来られたけれど…さて、お気に召すかどうか…。小売店はやはり必要です。