五月晴れ

 田植えが始まった。空は快晴、気温はぐんぐん上がる。風はなし・・・絶好の田植え日和である。水面の照り返しを受け日ごと日焼けの度合いを増していく息子や孫・・・と言ってももう大きいのだが、たくましさはあっても見た目かわいそうな気もする。しかし、昼食や夕食時の会話は、結構意欲的。

 二年前の選挙の後より突然姿をくらました孫が、昨年体調を崩し戻ってきた、農業をする…というけれど、ひ弱な状態ではこと進まず…。このままうつになるのか?と気を揉んだが、田植え期の到来とまぶしいお日様に少し様子が変わってきた。嬉しいことだ。昨日も母親が家にいるので聞いてみると、〇〇と田植えをするので、お前は来なくていい…と留守番を決め込んでいる。なかなか後継ぎを定着させることの困難な時代、私たちの代から長男にバトンし、早くもその次の世代の心配をしなければならない。そりゃそうだ。気がつけけば息子は49歳。そしてその子も23歳だろうか、今いた…と思っても昼と言わず夜と言わず車がない、またお出かけか…

 農業の法人化が叫ばれて久しい。しかし、我が家は個別経営にこだわってきた。時代に合わない…と言われるかもしれないが、みんなが社長でいたいから、…これをするにはよほどの根性が必要だ。人に使われず自らがもうけを追及する。失敗ももちろん自分持ち。やればこれほど魅力的、面白いことはない。事の多少は問わず、せめて自分のこずかいはここからはじき出す。頑張れば頑張っただけ満足が得られる。
 今、どうしようか迷っている孫に早くその魅力を味わってほしいのだが、まずは体を元気にすること。お天気が何よりの力になってくれる。怪我なく頑張ってほしい。