時機到来

 もう、そんな時期なのです。…湖周道路を北へ・・・曽根沼公園では柳が芽を吹いたらしく細い枝が一面に黄緑色にぼやけて見えます。湖岸の桜、大藪の辺りではちらほらと道路沿いから咲き掛けました。波打ち際に平行に2列の桜、その距離5mもないほどなのに気温の積算が違うのでしょう、陸側の方が早く開くようです。耕された田んぼの上に靄だっています。それほど気温が上がったようにも感じないのに、水蒸気が立ち込めて幻想の世界が広がりました。

 彦根市視覚障害者協会の総会があり、毎年ご案内いただくのですが、本年は挨拶だけでなく、県政報告をやってほしい…と注文があり、市議会議長の西川氏とともに約1時間半、有意義な懇談を交えて現状報告させていただきました。
いつもいつも感心なのですが、全盲の皆さんの記憶のものすごいこと、驚くばかりです。地図的なことや、ものの大きさ、琵琶湖の広さ等々、中途失明の方ならそこにもありますが、生まれた時からの目の見えない方もおられ、どうして状況を知ってこられたのか…泣見たい手のご苦労でなかったことをうかがい知るとき、まだまだ気づかないことも多く申し訳ない思いを抱くものです。

 今、手話言語条例が話題になっていますが、言語の中には「点字」も入ることを強く主張されたのも納得でした。また、歩道を自転車走行が許可されているところがあるが、散歩には白状を持っているものの、いつもいつも衝突の危険を感じている…との切実な訴えがありました。聞かなければ実情のくみ取れないことを申し訳なく思うとともに、少しなりともお役に立てたら…と感じたところです。