お別れ・・・

 こんなことがあるのだろうか、がんで亡くなる人が、病院に見舞った私に、「握手しよう…」と手を差し出された。24年前、市会議員改選に当たり女性を地域の代表とすることについてずいぶんとお世話になった。以来切れることなく常に支え続けていただいた。いろいろきびしい現実もあって、「もうこれで終わりにしよう・・・」という私に、一晩経つと、「もう一度考えよう・・…と」と再考を促された。挫折しそうな私に常に厳しくご指導いただいた。

 本来なら、この方が選挙に出るべきであったのに…私の頭では身代わりはとても勤まらないけれど、困った時にはいつも、この人がいてくださるから…と頼り切ってきた。握手しながら、「いい夢見させてもろうた。ご苦労やったね…」と。涙が止まらない。

 いろいろの選挙、自民党街宣車の上からマイクを持つ私、安倍総裁や小泉、石破・橋本・・・今を時めく各代議士を迎えての演説会、いつも大勢の聴衆の前に陣取って、見守っていただいていた。今写真を見ながら、ハラハラしながら「頑張れ頑張れ…」と見守っていただいていたんだなと思う。やれやれ終わった私の任期、皆さんお世話になりました。感謝の会を参議院選挙終わった段階でやろう…と心づもりしていたのに、また今回も間に合わなかった。悲しい別れの続くこの頃です。