習性

  知らなかつた。鶏が思わぬところに卵を産みかためていた。最近生みかけた鶏ではあるが、毎日2個3個が実態だった。一日最高でも4個ぐらいしか生んでいないと思っていた。

 ところが、思いもよらない場所、潜り込んでしか入れない場所にそれも上の方で…なんと8個も…びっくりだった。10羽飼っていた鶏のうちの何羽かそう多くない鶏が、秘密の安全の場所を確保していたのでないか。

 習性とは怖いもの。…とすると、人間は酷なことをする。卵を産んだパタリーの鶏なんて、卵を産んだとたんから、はいさようなら・・・こんな調子で人間社会が変わっていったら恐ろしいことだ。

人に知られない秘密の場所で、大事に育てている姿こそ、親の修正でなかろうか。たまたま見つけたたかが鶏の卵で、人間社会の現実に恐れを感じだ。