賭け

 昨日大阪万博2025年が決まった。三波春夫さんの1970年のこんにちわ…からすでに50年近く経っている。子供の手を引き抱っこしてバスを連ねて見に行った。農業に目いっぱい汗をかいていたころだからぴちぴち、万博需要というのだろうか、玉ねぎとキャベツがバカ売れした。20Kgの一箱のキャベツ、2500~3000円もした。月給4万円くらいの時のこと。何日か出荷するだけで軽トラが買えた。

 こうした経験から、作付けに賭ける面白さを覚えたが、それ以降、残念ながら大当たりすることはなかった。国内に品が無くなっても、ものの1週間もすれば、海外から入ってくる。相場の高いときには、重みを感じないが、軽トラいっぱいかたぐほどに持って行っても、「ホームラン」で競られてしまうとガクッと来る。ホームランとは、全部でいくら・・・という事。市場の端に積まれたままで引き取り手がない。、

 今年も大豆収穫の時期を迎えているが、集落営農組合から毎年分けてもらっている大豆、「今年はてんでダメ。品質も量も…」とお断りが来た。いつも熱心にされているのに、播種後の雨がたたっているのだろう。まき直しの大豆も寸足らず・・・農業とは、かくも天候に左右されるもの。どんなに機械化なっても、これだけは変わらない。
万博から万博へ…50年。でも、賭けたい思いは今もムラムラ、体力が極端に落ちているにもかかわらず。農業を継ぐと今年結婚した孫に、儲かる醍醐味を味わわせてやりたいのだが、今年の収穫では・・・・期待持てずです。