二泊三日

 足手まといが参加させてもらいました…つくづくと歩みの遅くなった自分に自信をなくし、それでも杖をつきつき、汗をかきながら、ふうふう・・・ゆったりと歩を進められる他の議員さんの歩みを羨ましく眺めながら、常任委員会の、行政視察に行ってきました。場所は九州3県。

 一番の目からうろこは…障害者の就労支援について、中でも精神障害をお持ちの方が、自分の特性を生かして事業所の中で、通常の人の誰にも「パソコンにも)かなわない能力を発揮しておられたこと。

発達障害のある方の素晴らしい書写が掲示されていて、(書道七段)見惚れるばかりの私たちに、・・・「これを書かれた方に、素晴らしい筆ですね。どういう内容ですか? ・・・と尋ねても、見たままを書いただけですから…」と言われたという。我々には、見ままをそっくり写すという事は到底できない。トランプの神経衰弱を100% 符合させる能力を持ち合わせる人には、機械よりも正確に見合った仕事を託せることができる…と会社内での書類の分類を分担されていた。こんなことを考えていくと、県庁内で、外部発注に変えられてしまっている仕事を県庁内において、(障害者)雇用で十分効果をあげられるのではないか…と思いいたったところです。

発達障害のそれぞれの誰にもかなわない特性をうまく効果の上がる使い方をしていただけることで、社会の歯車が温かみのある方向に変わるような実践に驚きでした。・・・二泊三日、私の足には、都会での皆さんの歩みには、とてもついて行けないことがよくわかりました。でも、これも負の部分を持つ者の立場から、何か参考になるでしょうか…?   歩くスピードは遅くても、出来ることがあるかもしれない。特性を生かすことへの努力が事業者に求められそうです。