鳴き急ぐセミ

 雲の流れが次第に早くなってきた。どんどん北西に流れて・・・風邪を背にして左手前方・・・理科の苦手な私が一つ覚えのように叩き込んだ低気圧の中心。次第に近づきつつあることがわかる。今後向きが南風に変わるまで、大荒れは続くことになる。

 事前報道は親切ではあるが、午後五時の段階ですでに電車の間引き運転が始まっている。そのことを考えると、本日の関西広域連合議会、全員協議会の延期は仕方なかった。滋賀に居てさへそう思うのだから、徳島や和歌山、鳥取の皆さんが声をあげられるのも当然。忘れられない一日となった。

 盆の間休んでいた油揚の製造。今朝から開始。まだ空の白みもしない午前三時、雨がしぼついている。明るくなった時土砂降りになっているとおからの処分が困る…と畑に出た。真っ暗な中でおから撒き…他人さんが気づかれたら「何者? 」と怪しまれそう。コオロギが弱い声でコロコロ、コロコロ
いつもの年だったら、ツクツクボウシやシャンシャンがうるさいころなのに、集団の合唱は聞かれない。寂し気にどこかで一匹…可哀そうにと思う。

 どうぞ、大きな被害がなく明日が訪れますようにと、祈るばかり。いつの時もそうだけど、一瞬にして暮らしが変わるのが災害であるから…平凡な日の続くことがどれほど幸せであるのか、近畿直撃の台風20号。私の近在では、彦根梨農家の皆さんの心痛、早く消えて・・・!居たたまれないことだろう。