安土近江八幡市

 よそのこととそんなに気にも留めていなかったけれど、やはり気にしていたのか、近江八幡市長選挙、正直言ってこれだけの開きがあるとは思ってもみなかった。小西さんが倍の得票で当選。市民が求めるならば市の名前変更もあり…だとか。 合併問題はとにかく根が深い。当時、名前を決めるときに安土近江八幡市が検討されていたなんてことは、とっくに忘れてしまっている。ここは無責任極まりない外部者の私だ。

 今、選挙を終えて改めてこんな問題が未だうずうずしていたのかと驚きでもあるが、合併とはそれだけ根が深いことを思い知らされる。我々彦根市に合併した稲枝町は、その名前がなくなって50年になる。今年、8月にはその合併50周年記念式典を簡単に(ささやか…合併の良否は別にして)やろう…という予定。

 合併してよかったのか? 今なおその答えにNOを準備する人は多くいる。今日の彦根市を見ていると、私もその一人であるようにも思う。どこに住もうと自由であるこの時代、一定の公的な秩序のもとで自治が行われれば゜、その発信元は身近である方が便利であり、よくしたい関心も高いだろう…どうでもいいといういい加減さより、何とかしなきゃ自分たちのことだから…とならないだろうか。

 役場がなくなる、住み慣れた町の名が消える、何となく寂しい。小さくともきらりと光る我が町…ここが誇りというものだろう。大きな傘の下に入ってしまうと、ささやかな希望の実現も彦根の統治者によっていい加減な対応しかしてもらえない。今、隣の市の選挙を見て、安土近江八幡市…がんばれ! と応援したい。ここにはこんないいことがある。主張すべきものをみんなでつかみ取るために、まちづくりに燃える思いをたぎらせてもらいたい。。