降誕会

 親鸞さまのお誕生をお祝いして、全国の真宗の各お寺ては今日を中心にお勤めがある。正信偈をみんなで上げた後、お斎をいただく、いわばお寺においては楽しいお詣りのひとつ。
以前は、各家から手作りの一品を朝にお寺にお供えに行き、お勤めののちはそれをお下がりとして分け合い一日楽しいお食事をしたものだ。しかし、各家のお嫁さんの負担が重く批判も上がって、「もっと簡単に、そして若い人も気軽にお参りできるように…」との思いで、お参り一人500円をもって、寺番様にまかない一切をお任せして、各家では手を煩わさずにごちそうをいただく方向に変わっていた。

 今年はさらに改善されて、事前に何人お詣りされますか…とお尋ねがあり、開催時間も丁度お昼にあわされて、ひょっとして一人分ずつパックのお弁当が出るのかな?…の期待があった。
その通り、弐段重ねのパックが各自に配られた。ジュースやビール、ノンアルコール。お饅頭、ブリン、ヨーグルト、ゼリー・・・
女性には好評であったが、お酒飲みさんにはもう少し物足らなかったようだ。(酒のあてになるものがない…)しかし、こんな文句を言いながらしっかりいただいたうちの主、2時ごろに帰ってからずーっとお休み、 
夕方の笑点を見られなかったことを、「一週間、これを楽しみに待ってたのに…」とふてくされている。お酒が入ると実に平和なご仁。いい降誕会のご縁でした。