西の入り口から…

 新会長老人会の新年会に招待を受けて、愛知川の湖畔に建つホテルに向かった。ホテルの3階。窓からは北に向かって一面に広がる彦根市の全景。荒神山、更にはフジテックのエレベーターの試験棟、先日オープンしたばかりの稲枝駅舎もそれらしく見ることができた。毎日大津まで目の下にある湖周道路を走っているのだが、常に見る琵琶湖は今日の景色と程遠い。湖とはかくなる広大さを持つものだ。南の地域に住まわれる方に教えてあげたい。

 新海町から眺める琵琶湖の対岸は、安曇川・・・一番幅の広い辺り何だろう。対岸の様子は白く煙って見ることができない。たぶん雪…このすぐ近くに、新海浜がある。琵琶湖に遊びに来た人たちが、その壮大さに触れ、「こんなところに住んでみたい…」と居を構えられてからもう50年近くたつ。惚れるに値する自然環境整った浜辺であった。

 夏、遠浅の砂を足で探ると大小さまざまのシジミがいっぱい取れた。どれだけ奥へ出ても、背が立たないことはないほどに遠浅の海は安心して子供と遊べた。今、浜カケがたびたび起こり、子供のころ見慣れた松は次第にその数を消している。そんな中、地区住民の皆さんは、砂浜の保全に大変なご努力をいただいて、松苗を植樹し、浜ごうなど希少植物を雑草から守っていただいている。本日伺った老人会の皆さんも、水泳場の運営に当番を決めて出益し続けていただく。日本一の琵琶湖の周辺に住むもの、これぞ琵琶湖…満ち足りて暮らしたいと思う。