出来た今冬第1号

  11月末に仕込んだどぶろく、幾分暖冬でいい具合に発酵してきた。毎夜かき混ぜている主人が、「いい具合だ、少し澄んで来たからもういけるかもしれない…」と呼び水をかけてきた。「ははーん、きっと毒見をしたんだな?」と感じたけど、「そうね、味見してみたら…」と返していた。
 あんのじよう、夕食事、「口開け」なるものが飯台に並んだ。私に力が無くなって、今年仕込んだのは長男夫婦、どれどれと言わんばかりに手を伸ばした。「いける!」はずんだ声・・・・・今年のどぶろくは、私の手!から離れた。寂しくもあるが、これで秘伝が継承された…とまずはほっとする。後は、麹、お味噌…若世代にはまだまだ覚えてほしいことがある。私のまだ少し動ける力のある間に…と願っている。