たくあん漬け

 今朝、大中愛菜館に配達に行ったら、先日来干してあった大根が無くなっ
ていた。隣に残っている大根を曲げてみると、半月状態に曲がる。いい頃合いだ。家に帰るなり、家の大根干し場に直行、曲げて見る。しめしめ・・・

 早速に首切りにかかる。長い大根おおよそ30本、5日ぐらい干しておいたであろうか、いい干し具合を確かめて家に取り込み、準備していた木桶に、米ぬかや塩、茄子の葉、漬物のもと・・・等を混ぜ合わせてスタンバイ。桶の底から大根を交互に並べて具材を敷き詰め、足で踏み込んで隙間の無い様に段を重ねていく。最上段には干し大根の葉を並べて押し蓋、重石と積み上げた。これで水が上かってくれば、2月頃からは食べられるようになる。毎年毎年年末の行事として、行ってきた。その度に、私がいなくなっても、この一年は食べられる・・・なんて思ってきたのだが、特に近年そう思うようになった。伝承とはすごいものだ。母がいる間はそんなにも思わなかったが、いなくなってから漬け方を調べ私の仕事として漬け込んできた。また続く一年、噛み締めて味わいたいと思う。