全滅の赤かぶら

 本来なら、ちょうど今頃から赤かぶらの切りごみがおいしい季節。しかし、今年は惨憺たる作柄となった。小さな小さな虫にやられて、命からがら、とてもじゃないけど緑の葉っぱなんて見つけることができない。8月の末、毎日の炎暑の中畑掘りをし、殺虫剤も撒いて、「よし、今年こそおいしいかぶら漬けを・・・」と張り切って作付けしたのに。発芽は順調、その後の生育もよかった。薬剤が聞いている間は食用にできず、間引き菜も処分、きれいな緑と赤いかぶらの赤ちゃん、涼風が立つて、さぁこれから…と。

 食べるころに殺虫剤がきれていなけば、安心できない。虫がつきかけたな…と思う間もなく一斉に黒い小さな虫が動きだした。ほんの2日ほどの間に、一面緑が茶色く変わっていった。間引き菜で最初の1回だけしか収獲できずに、惨憺たる結果に終わった。10月に入っても気温が落ちない。いつまでも虫が繁殖・・・。この時点でまき直しをすることにした。もう少し、温度が下がってから…自然とは誠に怖いもの、気温が下がれば薬剤よりもうんと効果がある。今年の失敗のもとは、早く収穫したいと少し早蒔したこと、いつまでも暑さが続いていること、今日も28度と報じていた。