犬の臭覚・聴覚

 間もなく10カ月になるわが家のジー君、体重は40キロぐらいあるだろう。秋田犬だから、見るからにでかい。暑さに弱いとあって、夏の間中エアコンかけ放しの部屋に寝ていた。人間様より好待遇。

 大きいから、その吠える声もまたどすが効いている。しかし、めったにほえない。昨日も友人が犬のそばを通ってやってきたのに、じーっと見ているだけ、「吠えないね…」というと、その友人は「僕、犬は好きだし、家にはハスキーの大きいの飼っている…」という。

 近所にたいそう犬好きなおじさんがおられる。散歩の途中に、必ずその人を見つけ飛びついてじゃれに行く。「おー、来たか、よしよし…」と鼻を突き合せるようにかわいがってくださる。犬好きがわかるのだろうか、姿の見える前から耳を立て、一方を見据えている。お目当ての人が,近づいて居られるのか、犬の臭覚と聴覚は実に素晴らしい。カラはでっかいけれど、日ごとかわいさが増してくる。