ながーいおつきあい

 何の前ぶれもなく、青森から小包が届いた。リンゴバイとみちのくの米の保存餅菓子…。便箋にぎっしりの思い出・・・
 昭和39年、私たちは滋賀県教育委員会主催の青年国内研修で知り合った。57年の月日…。その間毎年のように、年末になるとリンゴが届けられた。本当に有り難いことだった。研修に参加していたのは、県内市町村から推薦の男女各5名の計10名。研修先は青森県・岩手県。
 後に青森県浪岡の社会教育主事となられ、青年活動をしておられた方に大変お世話になった。

 当時、東京オリンピック直前で、弘前辺りの沿線で聖火リレーを始めてみた感動がある。あれから・・・今第2回目の東京オリンピックを迎えようとしているのだが…。。開催できるといいいのだが・・・にっくきコロナ、すべての国民がひたすら収束を願う。
57年にも及ぶ交流が、遠いみちのくと続いてきた。彼は今80歳だと記してある。そりゃそうだろう、私だって77歳。いい爺ちゃんばあちゃんである。その間、大阪万博、市場見学、全国レクーリェーション大会、高等学校文化倶楽部滋賀県大会、青森の再訪問、…等々、何回もお出会いしている。私は、この研修に参加したお陰で、社会に大きな責任を感じたし、その後の生き方において、どこかで皆さんにご恩返し…と思っ
てきた。仲間意識も強く、困った課題には、相談できる友も心強かった。後々、思わぬところから議員の道を歩くことになったけど、議会質問でもこうした体験をもとに人材育成に効果ありと思える研修の復活を提案してきた. 
  当時の仲間は、既に半分の方が故人となられているが、それぞれに地域において貢献してきた人ばかり、今また、懐かしい手紙に触れる時、決して物見遊山でなかったことを信じたい。今回のお返しに、冷凍しておいた鮒ずしを送った。名物に果たしてどんな評価がいただけるか、食べ方は記しておいたが、ちょっと心配。