残り1か月

 あちこちからカレンダーが届くようになった。今年も後1カ月、先日の温かさ以来冬とは程遠い感覚の中で、それでも年末の仕事に手をつけだした。直売所には大根がずらりと並び、慌てて私も大根を洗って、遅れないように沢庵を漬け込んだ。少しばかり気温が下がった感もあり、早速に麹の加工・・・味噌づくりやどぶろく、甘酒・・・次々とやらねばならない年末の仕込みが続く。

 息子が言い出した。そうか12月、おから餅のシーズンだ。食べたいなぁ・・・と。
期待に応えて餅つき、集金に来られた機械屋さんが、「もう餅つきですか? 」
畑に頗る生育のよかった里芋も、起こしてしまいこまねばならない、年賀状も気になりだした。流石に年末、気ぜわしくなってきた。外に出歩くことは極力避けねば・・・と思っていても、結構お付き合いがある。動かない足腰に気合を入れて、根性だけで一つ一つ片づけていくしかあるまい。一杯取れた里芋を、お裾分けしたら、「久子さん、また昆布巻き作るやろ…昆布いいの手に入れたから、持ってくるわ・・・」と。田舎のおばあさんは忙しい。段取りよくひとつひとつ日を重ねていこう。