台風接近

 今年初の台風接近となるか?…新型コロナ騒動でどこかに忘れていたかの台風が, 10月になってから動きが警戒されている。農業を営む者にとって、いつの時期に来ても被害を逃れることはできず、いろいろの苦く悲しい記憶が思い出される。

 水害で、田んぼ一面の稲田を田船を浮かべた中に刈り取っていたこと、前の夜までかかってハサガケにした稲を、風に倒される前に稲はさ下ろしをしたこと。ハウスの風よけに結っておいた藁ばさを、風の中で必死に下ろして風抜きを作ったこと。被せておいたハウスの天井を長い棒の先に鎌をつけて破り、ハウスの骨組み本体を守るため、ビニールを破りまわったこと…悲しい思い出がいっぱい。いろいろあったなぁ・・・と思う。

 今、稲作は大きな機械が定着して、あっという間に収穫作業は終わってしまうが、以前と違ってそぞれの栽培面積が比べ物にならなく大きい。計画は11月いっぱいコンバインが活躍する予定の我が家では、台風は極力免れたい。
農家の努力によって今や有名となった彦根梨・・・残りは新高。これは果実が大きく風が来れば・・・ どうぞどうぞ来ないで欲しい。接近のニュースを見ながら心から祈る。未だ進路も定まらない遠い所にありながら、空模様が怪しくなってきた。ポツポツ雨が…