空白

 日程は真っ白、お天気は曇り。見通しは今晩から雨・・・。よし、玉ねぎを植えよう! もう少し小さいのだけど、温暖な予報ならいけるだろうと踏んで、朝から畑を準備。一本一本苗を引き、移植を始める。ざっと500本。毎年よりも少々多い。
これは今年の夏二人目の孫が結婚し、新しく家庭を持ったため、おばあちゃんの罪作り。どんな料理にも玉ねぎは重宝。喜んで使ってくれるといいのだが、

 隣の畝にも石灰をまき、掘り返してスナック遠藤を播種した。この豆は7年の空間が必要で連作障害が端的に出る。1年2年ならともかく、7年も間が必要となると、過去どこにまいていたか記憶が怪しくなる。99歳のおばあちゃんが、毎年どこに何を作ったか記録をしておくの…と言いながら種を買いに来られる。体重が30キロと言いながら、日焼けしたお顔のしわがとてもキレイに光っている。今日播いたえんどう豆、元号が変わる来年の初収獲物となる。さて、どんなスタートが切れるのだろうか。その頃の私、遠藤豆を収獲し直売所へ出す準備ができているだろうか。日ごろ体力の衰えを感ずるようになっているものの、この年にしてこれくらいなら、まだましな方か…と一人合点している。

 この12月で満100歳となられるおばあちゃんが亡くなられた。よくできた息子さん2人居られたが早くに亡くなられ後継ぎさんがおられない中で、お嫁さんが本当によくお世話しておられた。「良くしてくれるので、本当に幸せ…」といつもいつも感謝しておられた。「おばあちゃんが、移動するより、私がおばあちゃんの部屋で一緒にご飯を食べる方が早い…」と、陽のはいる部屋で笑っておられたのが印象的。頭の下がるお世話だったと思う。さぞかし「おおきに、おおきに。。。」感謝されていることだろう。合掌。