西の空にお月さま

 朝の配達の時間帯だから6時半過ぎかな? 薄雲が一面にかかっていたが、その中にぼんやりとやや大きめの円形が見える。「あれ、お月さまじゃない?」運転している主人に聞いてみた。「満月がつい昨日だから、そんなもんかなぁ…」そっと手を合わせた。
 そうだ、今日は秋分の日、ちょうど真ん中?…昼間と夜の長さが真ん中なのだ。今日を境に昼と夜の時間帯が逆転していく。気が付けば、秋の日はつるべ落とし・・・となる。

一年なんてあっという間、コロナに振り回されて人と人とのお付き合いが希薄になり、もろもろの行事が消えて、四季の移ろいが敏感に感じ取れない。寂しいなあ…と思う。家に居ると、いろいろの業者から電話が入る。「とってもおいしい広島産カキ、特別価格で販売します。如何ですか?」…食べたいけれど、そこに行かなきゃ風情がないでしょうに、退職したら、主人と境港にカニ食べに行こう…と言っていたけど、コロナでまだいけていない。その間に私が動けなくなってしまう。
今日は秋分の日、国旗を揚げて気持ち良い秋風を満喫しよう。