老いる

 作家森村誠一著の「老いる意味」が、ベストセラーになっている。新聞一面の広告欄に見つけた。たかが広告の文字なのに、ぐっと引き付けられた。読んでみたいと思う…でも88歳、つい自分と比べてしまう。私は10歳若い。でも、でも…思う事悩むこと、大差ない。

 留学生支援の弁論大会で、実行委員長としてのあいさつを頼まれた。コロナ禍の開催で、人数はごく少数に限られているという。わずかに5分程度のあいさつなのに気になって仕方ない。演壇に立って話し続けることができないでいる現実、実に悲しい。現実を認めて、どう対応していくか…周りは高齢社会、当然の行く末、自分の番が来ていることにいやでも気づかされる。年をとるってことは、こういうこと…弁論大会は明日、さてさて、どうする?