義姉の死

 二年前、大腸がんの手術を受けていたお姉さんが、亡くなった。私がメガネを変えてルンルンとしていた頃、突然に知らせが来た。聞いた途端に、「ついに・・・」とは思ったが、我が家に元気な姿で来ていかれて雑談したのはつい1か月ほど前のことだった

 気丈な人だった。家のことはすべて一手に引き受けて、困りごとはここに相談すれば、何とか乗り切るアドバイスがいただける…と私達は頼り切っていた。子供を育て孫を育て、お花を教え・・・手作りのおもてなし、お料理は抜群。たくあん漬けもお手の物、絶妙の味。もうよばれることはできない。あれこれ思い出す。何れ訪れる別れであっても、このコロナ禍、葬儀は家族葬で行われた。多くの人とお別れしたかっただろうに…質素に質素に、それでもお花のお師匠さんらしく、花いっぱいに埋もれて、
遠からずお会いできますね… 合掌