シルバーカー活躍

 足腰の弱ったお年寄りが押して歩くおばぁちゃん車、お隣や親せきから何台もいただいた。大切に使ってこられた車が、ショウブワケの様に届けられてきた。いただいた当時は、すぐに必要ではなかったものが、最近ではとても有難く、毎日重宝している。

  母が使っていたものだけど、これ、よそ行き用に大事にしてはったの、…結局、一度も使わないままなので、叔母さん使ってもらえたらうれしい・・・と新品を届けてもらった。有難い・・・・・と感謝するものの、私もやはり、よそ行き用車。せっかくいただいたものなのに、貧乏性だな…と可笑しくもあるが、故人の大切な思い、粗末には使えそうにない。併せて、よそに出かけるとき、新品のシルバーカーを押して歩くのは、まだ恥ずかしい思いがある。