待たれるお湿り

 高温気味のお照らしが何日か続いてきた。桜には気の毒だけど、内心雨を待っている。お天気の間に種をまいてきたが、今一発芽が遅れている。毎朝、畑に出てぞれを確認しているのだが、やはり水分がないと勢いがつかない。お湿りにもいろいろあって、ジョロの水ではてんでダメ、かといって強烈な雨ではたたきつけられてこれもダメ、水は天からもらい水…と五木の子守唄で歌わているように、静かに雨がとっぷりともらえるのが望ましい。

 今朝、やっとそれらしい空模様となってきた。エンドウ豆のお初が、つんつんと鮮やかな緑を呈してきた。おいしそう…その横で、一寸土を掘り返してみると、キュウリが少しだけ芽ぎって今度の雨待ち、明朝顔が見えなければ「まきなおそう・・」。その横に「ごぼう」が小さな緑をのぞかせている。これも、から蒔きした結果、随分と日数を費やしてきた。老体になると、水やりやトンネル被覆が億劫でならない、自ずと自然体でいこう…と決め込んでずぼら農業を楽しむようになった。今日の雨で、トウモロコシ、キュウリ、カボチャ、アスパラ・・・が顔をのぞかせてくれることを期待して、朝が楽しみ。