尼講さん

 昨年の一月、尼講さんの新年会で御世話係になった。会員皆さんがお寺のお御堂に集まり、正信偈をお勤めしてから、お寿司でささやかに新年会を行った。わずかに15人だったのに、その後1名の会員さんがお浄土に還られて、今では14名。新たな会員さんは出てこない。

 人生最後の同志会なので、ゆっくりとした時間をお寺で集いたいといろいろ思いを巡らしては来たものの、コロナの影響で昨年一年は何一つできなかった。お寺のお参りすらも中止になってしまって…
 今年の元旦のお参りも…それさへもなくなって、…年が改まったのだからと会計報告しなきゃ…と書類をまとめた。会費を集めるでもなく、事業費といえば亡くなられた会員さんのご仏前だけ…
その中で気づいたこと。亡くなった一会員さん、最後は施設で亡くなったのだが、その時点で住民票が移動していて、同じ尼講の会員さんでなくなっていた。ずっと一緒だったから、当然尼講仲間と思いきっていたのだが、なんて寂しいこと。社会的な区別は必要かもしれないが、ちょっと寂しい対応に?????しかし、すべてがコロナで中止では、声をかける時もない。どんなになっても、同じお寺の尼講連中でいたいのに…。、