また、会おうな…

 暑い日が続いている。そんな中で、悲しいお知らせがまた届いた。昨夜、連中さんの一人が危険な状態になった…と、嫁いでおられる娘さんから電話。涙声で、「おっちゃん…」「わかった。直ぐ電話返すから…」

 その人は声が出ない。長らくの闘病だったが、最近になって肺に水がたまり入院されていた。コロナの影響で、見舞いに行くこともできず、気にしていたここ数日。
電話がかかってくるという事は、もうおしまいだから…という事なのか。悲しかった。主人が、「おっさん、がんばれ! がんばれよ、また会おうな…」」無言のはずの携帯から、かすかに「おぅ…」と声が聞こえたように感じた。

 兄弟の様に助け合ってきた連中、79歳。男性の平均寿命といえばそれまでだが、長命の時代、まだまだと思っていた。先月にも一人、思わぬ機械事故で命を落とさている。…そして今、大きなショックだ。コロナ感染を避けるため、最近でのお別れはほとんどが家族葬。慣れ親しんだ姿にお別れも言えぬまま、さようならとなる。いたたまれずに今朝お参りしてきた。『また会おうな…』。悲しいけれど、きっと会えることを信じて、いただいた命精いっぱい働かなけりゃ、先立たれた連中さん方に申し訳ない。心から哀悼の誠をささげます。