墓参

 気持ちよく晴れた。気温がぐんぐんあがっていくのがよくわかる。配達から帰ったのが9時半をまわっていた。出発の時はヒンヤリとしていたのだけれど、…三連休になるんだなあ…車のラジオから、お彼岸さんだよ…と告げていた。

 お墓参り行こうか…何があったわけではないけれど、久し振りに主人とお墓参りをした。道すがら、以前はこの田んぼもここもあすこも,うちが作っていたんだよねぇ…。と懐かしく当時を思い出す。
土地改良の基盤整備のしていなかった頃、田船に乗って・・・なつかしい。
 しかし今では、集落営農と農地の集団化により完全に振り分けがされてしまっている。土地に対する愛着度がまるっきり違ってしまった。作業効率ばかりを追っかけると、こうも味気なくなるんだ。お彼岸が来てお墓に参り、代々頑張ってこられたご先祖さんに、申し訳ない気がした。そんな気持ちが、今鍬頭で頑張っている息子や孫に受け継がれていくだろか、寂しさを感じながら手を合わせた。既にお詣りされた家の墓には、きれいな花が供えられていた・