年末

 人そぞれに年の瀬を迎える。12月の初めから。、今日はここを片付けて、今度はここを掃除して、それにしても要らないものがいっぱい出てくる。でも、捨てるにはちょっと気が咎める。屋敷が広いものだから、どこもかしこも物置に化していく。おまけに外に出た子の荷物まで、当座いらなくなると持ち込んでくる。たまったものじゃない。

 昨日あたりから、昆布巻きを作り出した。昔なら、棒鱈を漬け込んでいただろうに、お鏡モチのもち米も水に浸けるころだ。今では、便利な調理器具が出てきて、短日で処理できる。
こうして迎春準備におせちの下ごしらえをしたものだが、今ではもっと簡単、お店からおせちの重箱が届くという。おせちは家でこしらえてこそ迎春の心構えができて値打ちがあるというものだ。が、今の方たちには、雑作でしかないらしい。子供にも、もういくつ寝ると お正月・・・の歌も縁遠くなっているように思う。残念なことだ。今日も一日暮れていく。