お葬式

 朝、自治会長さんから町内放送があった。御年90歳のお婆ちゃんが、昨日亡くなったという。昨日、車いすを押してもらって、知なりのお医者さんに行かれるのを見た人がいる。俄かに具合が悪くなられたのか…?

また、ある男性は、「昨日、お医者さんで一緒だったのに・・・しんどかったんやなぁ・・・あんまりゃべらはれんかった。あれがお別れやった」
一代、ずっと、社長さんとこのお手伝いに通われて、社長や奥さんから絶対の信頼を得、お気に入り…と・・・。町内では目立たない存在だったけれど、私はいつも優しい言葉をかけていただいた。笑顔が懐かしい。

 90歳、デイサービスには通わていたようだが、施設に入所もせず、自分の家で人生を全うされたことは、誠に幸せなことだと思う。
斎場で家族葬のため、家の前で町内でのお別れ、会葬にお詣りされていた人の中には、「簡単でいいわなぁ、、、うちはどうしてくれはるやろ…」との言葉が聞かれたが、最近では家族葬がどんどん増えてきている。それでも、町内からはたくさんの方が、玄関を出られるときに合掌で見送った。