今年の夏は、ことのほか暑かった。9月に入っても気温はいかほども下がらず、うだる毎日。しかし、いつの間にかツバメはいなくなり。夕方にはコウモリが飛ぶようになった。
毎年この頃になると、玉ねぎを播種している。亡くなった父がよく言っていたが、「大体9月18日ごろには播種するといい、然し、暑い年には2~3日遅らすように・・・収穫時にぼんさんばかりになってしまうから…」と教えておいてくれた。今年こそ、その年に当たるだろう…と3日遅れの21日に種まきをした。
病気になって、さほど仕事もできなくなったが、種さへ蒔いておけば、出来損ないの野菜でも、時期が来れば収穫できるだろう…白菜も大根、ニンジン、かぶら、菊菜…今順調に育っている。草取りはしんどいけど、育ってさへくれれば、時期が来れば食べることができる。自分の体調を考える時、…この野菜、私より長生きするかもしれないな…と考えながら。満足している。年末に味噌を作るとき、母が言っていた言葉「あぁ、やれやれ味噌つきができた。これで私がいなくなっても、1年は食べられるからね…」と。今それを言う順番が私に回ってきている。