ささやかな楽しみ

  我が家に秋田犬のジィーが来てから1年が経った。今では50キロぐらい。朝の散歩も息子でないとついていけそうもなく、孫と二人がかりで楽しんでいる。私たちは朝、6時半には家を出て、豆腐を各直売所に卸に回るのだが、その途中、ジージの散歩に合流する地点で、ささやかなおやつを与えている。私達が食べる小さなパンと同じものを、途中待っているジイに「ほら・・・」と差し出すと、パクッと食いつく、車の窓からのささやかなプゼントだけど。実に可愛い。
 お夕飯には、私のごちそうの焼きカレイ、半分近くはジィージがごちそうになる。家族が食事をするたびに、犬も一緒に食べるものだと思っているらしい。一人っ子の私は、何匹もの犬を飼ってきたが、家の中でこんなに家族同様に育てたことはなかった。戸惑いもあるが実に可愛ものだ。大きな災害もなく、一緒に暮らせることを願っている。