笑いごとでないかも…

 朝の直売所への配達作業を、主人と一緒に行くようになって3カ月。本当に早い月日の流れだ。その間に新型肺炎コロナの蔓延が大ごととなり、マスクで覆面スタイルが通例となってしまった。

 最近になって、ある直売所で、同じように納品に来ておられるかなり高齢そうな御主人が、「長いことご苦労さんやったな、旦那さんと一緒に来てるんか?…」と声をかけてくださった。
「ほんと、いろいろお世話になりました。足腰弱って動きづらくなりました。朝早い仕事で、居眠り防止のため、側に乗ってきています…」と話していた。

 最近になって、主人が、「今日も奥さん連れてきてやったのか?」と声をかけられ、「一緒に来ている…」と返事。相手のご主人が、「うちの家内に、お前も一緒に連れて行ってやろうか? と聞いたら、そんなこといらん!…と断わられた」と笑っておられたという。

 ついに私は、認知症になったのか…と笑いだしてしまったが、人にはそう見えたのだろう。何にもできなくなって、ひとり家においておくのは心配だから、主人が一緒に連れ歩いているように映ったのかもしない。
実際にそうしたお世話のいるご家庭もあるには違いない。親切だなぁ…と感心してみてきたが、ついに我が事となってしまう日も遠くなさそう。笑いごとでない…と苦笑しながらも、気がかりとなつた最近の一コマ。。