キャッチ

 昨春飼い始めた鶏君、毎日休まずに卵を産み続けている。本当なら、今頃卵を抱いて雛をかえしている季節だが、日照時間の延長を心掛けていたおかげか、巣につくこともなくせっせと卵を産んでくれる。背中の羽毛は禿禿で可哀そうなんだけど、気張りものだ。

 そんな鳥のえさの中に、コネラのふとどき者が忍び込んで食い荒らしている。つい先日、お仏壇のおぶくさんを食べに入っているネズミを見つけて、粘着性のネズミ捕りを仕掛けておいた。1週間ほどして、ついにかかった大きなドブネズミ、お仏壇の前でぴくぴくしている。むごいようだけど、手を合わせて心から詫びておいた。

 今度は鶏のえさ、余程のコネラらしく、穴のあけ具合から子年のかわいいネズミを想像する。最近は見かけなくなっていたドブネズミが、堂々と天井裏を走る。ドブネズミとコネラとでは、その可愛さは雲泥の差、かわいらしさなんて言いながら退治しようというのだから、私も怖い鬼婆である。ただ、粘着性がとても強いので、他の動物がかからないように要注意だ。