連中

 秋祭りの季節、我が町は今日が宵宮、・・・1週間ほど前から、若い衆の太鼓の練習が始まり、それとなく祭りらしい雰囲気はできていたのだが、夜宮になると連中ごとのいっぱいがある。
 しかし、今では若い年代の方はお付き合いが少なく、町内全体も疎遠になって寂しい。。また、高齢になるとすでに亡くなられる方や入院中の方…いろいろあってその集まりも少なくなっている。
 私たちの連中がその瀬戸際にありそう…今晩は早じまいしてそそくさと出かけた。

 いままでなら、連中宿というのあって、そのお宅でお呼ばれだったが、簡素化されて今は料理屋…2時間ぐらいいただいてから町内に戻り、夜宮渡りに合流して町内を回るというもの。雑作と言えば雑作でもあるが、いい習わしだ。

 渡り込みは、春祭り以降今までの間において、めでたごとのあった家々を回り、威勢良いばちさばきを披露しながら、家の繁栄を祝うというもの。さて、今晩はどこの家へ行かれるのやら…少しでも、田舎の祭りの雰囲気が、子供たちの意識の中に思い出として残ることを願う。