ブトの襲来

 日中は暑くってやりきれない。朝の涼しい間にと、大根やかぶらの中うちに入った。朝露に濡れて緑がひときわ鮮やかに見える。ついこの間双葉だったのに、もう本葉が2枚出ている。殺虫剤がよく聞いているらしく、虫に食われた形跡はない。
…という事は、間引き菜も食べらない…という事になる。毎年、この間引き菜が食べたくって殺虫剤を控えている間に、見事に食われてしまう。二の舞は踏まないぞ…と今年こそはと手を尽くしたのだが、きれいな緑を見ながら、食べられないのは、やはり悔しい。

 鍬で中耕、シャキシャキと中打ちをする。と、かゆっ…いつの間にかブトの大群が手足にまとわりついている。払いながら叩きながらしゃにむにやり終えた。夕方もう一度、しかし、ここでも朝と同じにブトの大群だ。メガネの間から瞼に…首筋に・・・気持ちよくなったこの時期、楽しんで畑に出られるのはいつのことか…
明日は我が町内の秋祭り、先ずは宵宮祭、祭りの本日は台風の予想だが…・仕事が出来なくなって、いくつになっても、ほっこりと秋は収穫を祝いたい。