新米

『これ、新米。地蔵さんにあげて』・・・長男が届けてくれた。地蔵堂守りが今日が最後なのに併せて、新米が取れたからお仏飯に・・・・というもの。なにもこうしろとは言ってなかったけれど、「うれしいこと言ってくれるじゃないか…」主人と喜び合った。小さいころから、おじいちゃん子でどこかに仏様に感謝する気持ちが伝わっていたのは本当にうれしい。ほっとする。孫たちにもこの気持ちがうまく受け継がれているといいのだが、…。

 ところで、今年の穫れ芽は?…と聞くと、集落営農組合さんは「まずまず…」と言っておられたが、うちの息子は、「家の田はますまずだったが、今まで集落営農さんが作っておられた田んぼは、全然ダメ。今年は草は少なくなったけど、ここ何年か草ぼうぼうで地力が落ちてしまっている…」という。
 その通り、近在でも珍しい草だらけの田んぼだった。農地集約で田んぼ交換した結果が、こんな状態。と嘆いている。やはり自分の土地でないと心が入らないのだろうか。寂しい時代になったものだ。

      新米の 味一粒を 噛み締める