病んでいる間に

 腰痛になって久しいが、こんなに動けなくなって伏せる日の多いのも私にとっては珍しい。思い出してみても、お医者さんにかかることも最近はなかった。今、どたどたとして動けない姿を見て「お医者さんに行け…」言われるけれど、どうしていいのかわからない。別に内臓が悪いわけではないのだから…と強情な私が顔を出す。周りにいる者から見れば、「だったら動けよ…」と声が聞こえそう。

 以前の私なら、どんなに痛くっても動いていただろう。欠席の理由に、自分の体調で休まざるを得ない…なんてことは、考えたこともなかった。しかし今、「今だったら、許されるかな?」と、どこかに甘えの気持ちが動く。

主人に言う。迷惑かけてごめん、一寸だけ優しくして…と動きの鈍いことに理解を求める。短気な主人が、以外にも優しく補佐してくれる。同居していてよかった。若いお母ちゃんも、しっかり代理を務めてくれる。地蔵盆が近づいて、今日はその準備。動けない私の代わりにしっかりと代務を果たしてくれた。今晩お礼に、彼女の大好きな鮒ずしを出そう・・・。
 大きくなった孫も、いやな顔もせず、私の歩行機になってくれる。正直嬉しい…。やはり気が緩んでしまったのか?とも思うが、台風が過ぎれば、秋が始まる。寝てなんかいられない…。早く馴れなければ…