鶏の死

 暑かった。鶏が死んだ。屋根のないハウスに放し飼いしていたのに…朝はしっかりと餌をやり、水をやり、キュウリやまくわを乱切りして…元気よく食べていた昨日の朝。その日卵も産んでいた…。熱中症

 人だけがかかる熱中症でない。鶏まで…可哀そうでならない。屋根は半分オープンにしているが、腰張りはキツネやハクビシンの襲撃から守るため板張りしている。風が抜けずにこもってしまったのだろう…。パタリーでなく放し飼いであったことがせめてもの救い。

 死んだのは昨日。最近のえさの食べ方が少し落ちていたのは気になっていたが・・・餌は、先ず雄鶏が「腹減った―はよぅくれぇー」とばかりに鳴く。そして、自分はまず下がってめんどりに先に食べさす。ホントなんですよ、感心関心、。虐待事件を起こす人間に見習え…と言いたい。

 このところの気温は、天井知らすに上がり続けている。閉めたビニールのハウスの仲は、50m走り抜けることはできない。地べたに張り付けたビニールであっても70度ぐらいにはなって、太陽熱殺菌ができる。そんなことを知っていながら、うかつだった。熱の溜まった場所にいる間に、苦しさにきずく前に気を失ってしまうようだ。身代わりになってくれた鶏、柿の木の下に懇ろに弔った。