100歳のおばあちゃんのこと

 私の町内での最高齢者であった100歳のお婆ちゃんが亡くなった。ついこの間まで自転車に乗り畑に通っておられた。「体重が30キロ無いの、強い風が吹くと飛ばされそうで、よくこけるんだけど、軽いから怪我もお陰様でしなくって…」と屈託なく笑っておられたのだが…。ずっと二階で寝ておられたそうです。二階の方が気楽だから・・・と。それが階段を踏み外されたのか落っこちて以来、しばらくの患いでした。

 病気もなく、日焼けした笑顔でいつも畑仕事。「今年はここに大根を播いた。だから来年は違う場所に…ノートに記録しておくの…「」
私の豆腐の店においてある種物を買いに来て、あれこれ品定めをしながら仕事のことをとても楽しげに話されていた。
デイサービスや施設に超満員の課題多い高齢時代に、何とも羨ましい話だ。高望みせず、人の笑顔を期待して、喜んで労をいとわぬ生き方が、人生最後のご褒美をもらわれたのかな…羨ましく思いながらお葬式に参列しました。