鮒ずし

 先日、近江八幡の高木元県会議員さんを通じて「塩切ブナ」を入手していた。ことしは不漁でちょっとお高い…とは聞いていたが、毎年よりは小ぶりの子持ちブナ、家で食べるには超お手ごろ。

 このところ。スケジュールの見落としがちょこちょこあって、迷惑をかけることがある。気をつけねば…と確かめてから「よし、今日の予定なし…」
朝食6時、一気にご飯を炊きかけた。鮒ずしを漬けるには何はおいてもまずたくさんのご飯が必要。家の旧い炊飯器をセットしてまず3升、「お母さん、追加1升」…と計4升のご飯。お酒コップ1敗。しお、おにぎりの味程度。

塩切ブナ10キロ(今年は手ごろな大きさで45匹)まず水洗い、たわしでごしごし、鮒の表面をきれいに洗い流し余分の塩を落とす。冷ましたご飯を鮒のえらから中に押し込んでお腹パンパンの状態に、ご飯、鮒、ご飯と並べ、お酒を手合いとして塩を手につけ隙間なく並べ漬け込んでいく。『アーぁ、腰が痛い。』誰か応援がほしいんだけど、誰も出てこない。一匹一匹魚と話しながら、「どこに上がってきていたの?」と、魚のゆりかご水田でおなじみの我が地の鮒を思い浮かべながら…

 鮒ずしにはね特別の思い入れがある私。高校時代根家庭クラブの全国大会で、においの無い鮒ずしの漬け方」を研究発表し、仲間5人で出場した。結果、魚の東部にある脂肪分が小佐見のもととはわかったけれど、頭を捨てて漬け込んだ鮒は、その旨味がすっかりなく、食べられる代物ではなかった。・・・ふなずしは、くさいからおいしい