虚脱感

 頼り切ってきた方を失って、ポカーンと気持ちに空洞ができた。長い間ご苦労やったね…いい夢見させてもらった…と語っていただけたのはつい5日前、

 地方政治に関わりを持つようになった頃には、私には両親はいなかった。一人っ子で相談する身内もなかった。引っ込み思案の私に、あきらめることを許さず、もう一度、もう一度考えよう…と勇気を湧かせてくださった。お陰で、耐え難い困難も、苦しみがあればこそ、乗り越えよう・・・と頑張れるようになったことはご恩でしかない。

 これから自分で考え、答えを出していかねばならない。しばらくは、出会う人ごとに話題は在りし日の面影を追うことになろうが、一念発起した社会的責任を、いよいよ次なる世代にバトンを繋いでいかねばならない。と、気持ちだけは少し動いているのだが…。