陣痛

 ある会合で。「豊かな親子の絆づくり」という話を聞いた。開口一番、「不登校でお悩みの方は沢山おられますけど、大切なのはお母さん、陣痛の時、何を願われましたか。何事もなく、ただ、無事に生まれてくれればいい…」その通りなんですね。

 それを、後になって、こうあってほしい、あれもこれもできる子であれ…と期待が覆いかぶさってしまっています。無事であればいい、それしか願わなかった状態に子供を置いてあげてください。…」で苦しんでいるのは子供です。…と

 なるほど…と聞いた。子供をそんな状態に置くことで、子供は自分自身の力で自己を完成させてゆく。失敗はあっても、それが学びとなります。親は子供の考えたことをどうすればできるか、考えてあげること…と結ばれた。なるほど、陣痛、…ね。誰もが思ったであろう、無事に生まれてくれればいいと。