田舎暮らし再開

 鳥インフルエンザが流行ってから、田舎から鶏が一気にいなくなって久しい。我が家においても鳥小屋はそのままでここ何年かが過ぎている。生まれた時から、家畜に囲まれて暮らしてきた。暮らしの中に、豚がいて鶏がいてヤギがいた。
 それぞれに子豚,ひよこ、山羊・・・世話をしヤギの乳しぼりも高校生の頃は絞った乳を売って小遣いにしていた。畑にはいっぱいの野菜の残りがある。毎日の食事にしてもご飯の残りや魚のあら、さらにシジミの貝殻…全てが餌となっていた。最近の残り物をそっくり捨てることに罪悪感を覚え、もう一度鶏飼おうか…という事になった。
畑の虫もついばんでくれるだろう。ご飯の残りも食べてくれるだろう…

 ところで誰が世話をする?  先ず豆腐のおから…やりに行くのは朝いちばんは私か主人となろう。ひ孫たちが来て、『コッコさん、卵産んでね…』と話しかけている。雌10羽に雄1羽・・・オスは貫録を示して群れの中心にいる。今夜から我が家の構成員となるのだが、あたりにはハクビシンもいることだし、心配がないわけでない。田舎は田舎らしい暮らしができてこそ、人の情が養われると思っている。中雛と思っていたが、なんと120日雛、今春あたたかくなるころには初卵が期待できるかも…。