訃報

 上野賢一郎代議士のお父様が亡くなった。この冬辺りから、電話にも声が聞かれなくなって、寝たきりになっておられたご様子。相当なお年であっただろうと思う。
上野さんが最初参議院に出られたころ。お出会いしたことがある。それから、衆議院、そして選挙区を、二区から一区へ、そしてもう一度二区へ…そうそう知事選挙もあった。

 安定した公務員生活から、国政に意欲を燃やし、落選。その度に大学講師等で暮らしをつなぎながらどこまでも国政に…
 どれほど心配されてきたことだろう。…もう政治はいい、早く孫を抱かせてほしい…とこぼしておられたとも聞く。当選されるたびに、「ありがとうございます・・・」。お耳が随分遠くて、介添えを交えながらも、忘れずに電話でお話しいただいていた。

 今、やっと財務副大臣、…ここも渦中の財務省だ。心配したらきりがなく、親としてはハラハラし通しだっただろう。しかし、やっと、国会議員として定着してきた。そして、待望の赤ちゃんが50歳になられてから男の子と女の子… 喜ばれたことだろう。ほっとした思い。やっと安堵していただけたことだろう。親ならだれもそうだろうけれど、人生のおしまいに安堵を得られたことは、心配の年々を知る者にとって少しの安らぎを感じます。ご冥福をお祈り申し上げます。